Posted in 小児科医のツブヤキ

京都市下京区の小児科地域医療について

子どもと大人の違い

小児科医として勤務していると、当然のことながら、
大人と子供の特性というものを考えてしまいます。

同じ病気になるにしても、大人の場合、
なんとなく疲れてきたな、という感じに始まり、
疲労感が抜けないという状態が続き、ついにはダウンしてしまった、
という状況が多いと思います。

反対に、子供はさっきまで元気に遊びまわっていたと思っていたのに、
急にぐったりしてしまったのでおかしいなと思い、
様子を見てみると高い熱がでていた、などということがよくあるのです。

このような子供特有の急激な体調の変化に、
親としてはびっくりすることもあるだろうと思われます。

そのため、小児医療においては、夜間の救急対応も仕事に含まれ、
言ってみれば、大人に比べ、待つことができない医療ということがいえるでしょう。

そんな小児科の特徴を考えると、京都市下京区のように交通の便が発達し、
商業施設が数多く立ち並び、いつも人の行き来が絶えない地域にある小児科は、
緊急の場合に駆けつけやすい立地だと言えるかもしれません。

夜になれば早々に公共交通機関が終わってしまい、
タクシーを拾うのにも難儀するような住宅街に住んでいると、
マイカーがなければタクシーを電話で呼び、待つしかありません。

素早く来てくれればいいですが、救急車ではありませんから、
時には時間がかかることもあるでしょう。

けれど、風邪で高熱を出したようだというような状態であれば、
まさか救急車を呼ぶというところまでは、どうしてもためらってしまうと思います。

かといって、わが子が苦しんでいるのを見ると、
親としては一刻も早くと思ってしまうことでしょう。

下京区のいいところ

下京区のような利便性のよい地域であれば、
こうした突発的な子供の不調に、比較的速やかに対応できると思います。

そうした場所で小児科医療を進歩させることが、
小児科医療全体を底上げすることになるのではないでしょうか。

地域の特性上、どうしても速やかに医療が受けられない地域では、
どのように対処すべきなのか、利便性のよい地域の臨床結果が、
別の答えを導き出すかもしれないのです。

その意味において、下京区に在住し、
いつでも診察に取り掛かれる状況にある小児科医の果たすべき責任や役割もまた、
大きなものなると思います。

子供が少なくなってきたことで小児科が減り、
安心して小児科にかかれないということをよく耳にしますが、
そうした懸念に対する不安を払しょくできたなら、
もっと子供が欲しいと思う人も増えるのではないでしょうか。

そのための地域医療として小児科の充実をはかることも、
すくなくなってきた小児科医の勤めであり、充実させることで、
ここにも変化が起こせると思います。

進歩し、充実してくれば小児科に興味を持って、
小児科医になろうと思う医師が増えるかもしれず、
安心してかかれる小児科がある地域として、
医師にも地域にも好影響を与えることができるかもしれません。

これは、今後、長い時間がかかったとしても、達成すべき課題です。