Posted in こどもの病気

インフルエンザについて

タミフル

小児科に子どもを連れてくる親としてもう一つ気になる副作用といえば、
インフルエンザのタミフルでしょう。

タミフルといえば、
アメリカで開発されスイスで製造及び販売されている
インフルエンザの感染と増殖を防ぐ効能があります。

日本におけるタミフルの歴史は浅く、
2000年の厚生労働省の承認から国内への
普及がはじまりました。

日本における普及率はかなりのもので、実際保険制度の存在も
その普及の手助けをしており、吸入タイプのリレンザの方が効能が高いと言われますが、
費用を考えたときのコストの面からタミフルの方が人気が高いです。

ここで注目すべきは世間一般に知られているタミフルの副作用についてです。
小児医療界としても見逃せないポイントですが、実際の被害としては12~17歳の未成年が転落により
5名命を落としています。この数字は決して見過ごしてはならないものですが、
実際ははたしてどうでしょう。

全体の割合から見たとき3500万人のインフルエンザ患者が
タミフルを利用したうちの5人の被害者であると言えるのです。

さて、これだけで果たしてタミフルの副作用であると、
根拠を挙げて述べることができるでしょうか。

タミフルの歴史

ここで、2007年12月の厚生労働省の捕捉させている「薬事・食品衛生審議会安全対策調査会」の
調査によると、1万人の17歳以下のインフルエンザ患者、それもタミフル服用者に
異常行動の発生率を調査したところ、実質異常行動がタミフルが原因であるという科学的、
かつ統計的なデータは得られていません。このことをマスコミは報道しませんでした。

むしろ、タミフルによって引き起こされた「とされる」異常行動にクローズアップし、
タミフルの小児投与の自粛を引き起こしてしまっているのです。

実際のタミフルの異常行動として統計的に挙がっているデータを見てみましょう。
最も多いのは腹痛、下痢、および吐き気などです。

その上、1歳以上の子どもに対してのタミフルの
副作用の報告はごく軽微であったと報告されているのです。

タミフルという薬はインフルエンザ患者にとっての特効薬というポジションから、
リスクの非常に高い毒を持って毒を制すタイプの毒薬扱いをされることになってしまったのです。

とはいえ、タミフルの有効性は本物であることは科学的な研究で証明されています。
では、どうしたらよいのでしょうか。それは、まず、処方時に医師にきちんと確認をとって
自分からリスク軽減のための行動をすること、そしてちゃんと投薬の間隔を空けることです。

インフルエンザの症状がいかに厳しく感じても、それだからといって勝手に自己判断してはいけません。
インフルエンザという病気もタミフルという特効薬も、どちらも専門家の知識、処方に頼るべきなのです。

私をはじめとして多くの小児科医は子どもを助けたいと考えています。
だから、もし病気の何らかで困ったときは、例えどんなに小さいと感じたことでも構いません。
最寄りの小児科までお越しください。