Posted in 日々の徒然

京都の暮らし

京都に転勤

滋賀の病院から、
京都市内の病院に転勤になりかれこれ1年、
京都の暮らしにもすっかり慣れてきましたが、
やはり京都は1000年の歴史のある街らしく、
観光で訪れていた時とは違う顔をみせてくれています。

私は、市内の病院の小児科で常勤の医師として勤務をしていますが、
病院への通勤の良さから、住まいは下京区に決めました。

ここは昔ながら京都の住まいである「長屋」もありますが、
現代風なカフェ・店舗などもあり、もちろん私が住んでいるマンションなども建てられており、
今昔が上手く混在している街といえるでしょう。

私の勤める病院に通う子供たちもいるので、
街を歩いていると「先生」と言って声をかけてくれるお母さんや子供たちがいるというのは、
都会ではなかなかない事ではないでしょうか?
とはいえ、決して田舎でもないこの京都の下京区という街は、
なんとも言えない心地よさを感じる街です。

小児科

小児科というのは、患者が赤ちゃんから就学前の子供が大半です。
これはとても気を使います。
どの小児科のドクターもそうでしょうが、
赤ちゃんなどまだ言葉を発することのできない子供が患者の場合には、
その症状、顔色、体温、便などから疾患を見抜かなければなりません。

大人でしたから、「胃が痛い」「胸が痛い」と痛みの部位を教えてくれますし、
その痛みも「ズキズキ痛い」「チクチク痛い」などとその痛みを現わしてくれます。

医師はその痛みの具合によっても疾患の判断ができるのですが、
言葉を言えない子供の場合はそれができないので、患者を診る時には毎度の事ですが、
慎重にならざるを得ません。

投薬する薬剤もその子供の体重に合わせた量を投薬しなければならない、
当然の事ですが、子供は体重が少ないですので、1g単位で調整をしなければならないので、
こちらも当然気を使っています。

そんな慎重な診察の中で、この京都の言葉を借りていうなら「ほっこり」する時は、
付き添いのご両親が京都弁で話されている時などには、ほっこりとした気分になります。

いいところ

京都弁というのは不思議な魅力があるのです。
これは大人だけではなく、まだ小さな子供もご両親と同じように京都弁で話しているのを耳にすると、
やはりここは「京都」だ、と感じずにはいられません。

これは当然なんすが、やはり私のような他県から来た者にとっては、
子供も京都弁を話しているというのは「ほっこり」とする瞬間です。

「ほっこり」といえば、病院食にも「ほっこり」をしています。
今、評判の「おばんさい」って言うんですか、
ああいった何でもないような料理が病院のメニューにもでるんですが、
決して濃い味付けではないのに、しっかりとダシの味がきいているので、
定番のカレーやハンバーグといったものより、
こういったお惣菜のようなメニューが美味しいのが京都の良い所かと思っています。

看護士さんが自分で漬けたという漬物を昼食の時に出してくれるんですが、
これまた絶品で、京都の人は誰でも漬物を漬ける事ができるかと不思議に思うくらいです。